仕事のやりがい

Vol.0292017.04
「チームで心豊かな暮らしを支援」
職種:
理学療法士
勤続年数:
7年

S氏は、入院前妻と二人暮らしをしており、自宅内を何とか歩いて移動できるレベルであった。全身状態の悪化に伴い、当院へ入院となる。その後、約1ヵ月間は寝たきり状態で、リハビリが実施可能になったのは、入院後1月以上たってのことだった。介入当初は意欲も低く、リハビリの拒否も強く見られていた。約1ヵ月の寝たきり生活により、膝関節と股関節に屈曲拘縮も強く出現している状態で、活動性を高めることがなかなか難しい状態にあった。同居していた妻は献身的で、「どんな状態でも絶対に家に連れて帰って私が介護するんだ」という強い思いがあったため、私もあらゆるサービスを用いて、何とか在宅復帰に繋げられるように努力した。MSW・CMに積極的に相談を持ちかけ、福祉用具を早期に導入することにし、妻への介助指導をほぼ毎日行うようにした。最終的に訪問リハビリの導入も行いながら、在宅生活に結びつけることができた。これは、当院が質の高い病院であるために、各職種が連携し、積極的にチーム医療を行ったからこその結果であり、その一員であるということが、やりがいにつながっている。今後もこのような、結果を1例でも多く作っていきたいと思います。