仕事のやりがい

Vol.0162016.02
「患者さんの安堵の表情が私の仕事のやりがいです」
職種:
看護師
勤続年数:
2年

40代男性が、自宅の浴室のドアで右下肢のアキレス腱部を受傷し来院されました。その時、創傷部は止血のために白いタオルが巻かれていましたが、タオルが赤く染まり歩行のたびに床に血液が落ちていました。

先輩看護師と共にタオルを清潔なガーゼへ交換し圧迫止血し、問診しましたが経過を話す表情は硬く声も震え少し興奮した様子でした。その様子から痛みと不安を察することができました。

そこで私は不安の軽減のため、その患者さんの訴えや気持ちに寄り添い、緊張を解くことからはじめ、処置の流れを伝えました。体位変換時の苦痛の緩和に努め、処置中の様子(痛みや苦痛、緊張の程度など)を観察し一つひとつの処置時に声掛けし不安を与えないようにしました。出血に伴う顔色や皮膚の色、冷や汗や意識状態を確認し援助するよう心がけました。

10針縫合の処置を受けましたが麻酔により痛みも緩和され声掛けに対する返答も明るくなりました。処置が終わった後の患者さんの安堵の表情は、私にやりがいを感じさせてくれました。 救急も行っているいわき湯本病院の外来にいるからこそ得られた経験とやりがいだったと思います。